メーカー:KZ
品名:Zenith
値段:Amazonで10000円程度
ドライバ:1DD
イヤホン側端子:QDC(KZ)
KZが突如出してきた1DD高級機、社名のKZはKNOWLEDGE ZENITHの略なのでこの機種はZENITHが2回出てくる、Windows 2000の「Built on NT Technology」みたいな大事な事なので2回書きますねということなんですね、わかります。(頂点中の頂点と言いたいのでしょう)
今までのKZの1DD機とは全く違ったコンセプトの一台なのでとても気になり購入。箱はKZにしては大きめの黒。イヤピースは6セットとKZにしては多め、携帯ケースもついているなど豪華仕様なのですが、ケーブルだけはいつものKZの奴です。
本体は全金属性で背面側はメッシュのような構造になっていますが音漏れはそんなに感じません。スイッチが4つ付いていて好みで多少の音を変化できます。
ケーブルはNICEHCK-DuskSky、イヤーピースはTRIのClaronを使用。
スイッチは全部ONです。
ゴリゴリのベースではないものの低音はそれなりに出ていて高音は刺さらず、KZなのに上品な音。ダイナミックドライバというより平面磁気型のような雰囲気で、解像度は高いのですが音場は狭めに感じます。本体にNICEHCK-Himalayaっぽい剛性感があり余韻が少なめです。
アンプやDACなど上流の環境が良くなるとそれに追従するポテンシャルはありますが、逆に上流がショボいと本領を発揮しないです。さらに付属のケーブルではせっかくの新型ドライバの性能を出し切れないので(ディープKZユーザーはもちろんしていると思いますが)リケーブル必須です。
満足度は84点、まだこのドライバのお披露目の一台という感じなのでもっと熟成して値段もこなれた次作あたり(Zenith Proとか?)を買うのが良いと思いますが、コアなKZユーザーは今までと違った方向性のKZを味わえるので新鮮かもしれません。